食欲の秋真っ只中、みなさんどうお過ごしでしょうか。秋は芋、栗、かぼちゃを使ったお料理やぶどうや梨、柿といった秋のフルーツなど美味しいものがたくさん。
美味しい食事を美味しく味わうためには元気な歯が欠かせません。今回は歯にとって重要な歯の神経の治療についてのお話です。
「歯髄」とその治療方法
あまり聞きなじみのない単語かもしれませんが、「歯髄(しずい)」は、歯に栄養や酸素を運ぶ血管と神経などが集まった組織です。
歯髄は刺激に敏感で、外からの力や治療に使われた薬剤の刺激、むし歯の進行などによって炎症をおこします(歯髄炎)。
むし歯や歯周病が悪化すると、この歯髄全体が死んでしまうことがあります。この状態を放置すると、根の先端から周囲の組織(歯根膜(しこんまく))に感染が広がります(歯根膜炎)。
また、一度治療したはずの歯の根に細菌が侵入し、根の先端に病巣ができてしまうことがあります。
歯髄へのダメージから歯を救うためには、炎症を起こしている歯髄を取り除く処置(抜髄(ばつずい))が必要です。
歯髄を取った後は、根の中を掃除し消毒を行う根の治療(根管(こんかん)治療)をし、炎症がおさまったら修復治療に進みます。
感染根管治療
死んだ歯髄を完全に除去します。
根を広げながら清掃消毒を繰り返します。病巣があるときは薬を入れて治します。
根管充填(こんかんじゅうてん)
根の空洞に薬剤と防腐剤を詰めて密封し、周囲への感染を防止します。
修復治療
残った根に土台を立て、クラウンをかぶせます。

なぜ歯の神経の治療は長引くのか
実は歯の根は、前歯と奥歯で根の数が異なります。また、根の先は細く狭く、しかも形は曲がったり枝別れしていたりと複雑です。
そのため、神経をとる治療にも時間がかかり、通院回数も2~3回、ときにはそれ以上になってしまいます。
しかし、治療を途中で止めると、歯髄をとったところに食べ物が詰まったり、炎症がさらに悪化して歯を抜くことになったり等々、困った事態になりかねません。
歯をできるだけ残してお口の健康を維持するために、神経の治療はとても重要です。治療は最後までお受けくださいね。
いかがでしたか?
歯の神経の治療について気になる方はお気軽にゲン歯科クリニック( TEL:092-471-0110 )までご連絡ください。
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