複数回の通院が必要となることが多い歯の治療。病気の進行具合によっては何か月もかけて治療が行われることもありますよね。
そんな長い治療が終わったとき、やっと終わった…!と肩の荷が下りたような気分になる方もいらっしゃることでしょう。
治療が終了したからもう歯医者には行かなくていいと思われるかもしれませんが、実は治療終了後の歯科医でのメインテナンスの有無によってその後のお口の健康に大きな差が出る可能性があります。
ということで、今回はなぜメインテナンスが必要なのかについてのお話です。
プラークは一定期間で元の状態に!
歯周病の原因であるプラーク(歯垢)は、バイオフィルムと呼ばれる特殊なものです。歯ブラシだけでは落ちないので、歯科医院では特殊な器具を使って取り除きます。
歯の表面や歯肉にかくれている歯根に付いたプラークや歯石を取り除く基本的な治療によって症状が安定すると、歯周病の治療は終わりです。その後はホームケアを続けて様子をみることになります。
ただし、先述のとおりプラークは歯磨きだけでは完全に落としきれないため、おおよそ12週間ぐらいで元のような状態になります。
そのため、1度プラークを除去してもその後歯科医院に行かずにホームケアを続けるだけでは、歯周病は再発、進行してしまうのです。
再発防止のポイントはリコール
歯周病を再発させないためには、プラークが元の状態になる前に溜まってきたプラークを除去すればよいことになります。
そこで、歯科医院ではプラーク除去後一定期間が経過した患者さんに、お口の状態をチェックしプラークを除去するメインテナンスをお勧めしています。このお知らせを私たちは「リコール」と言っています。
リコールによって、歯周病の再発や発症を未然に防ぐことができ、お口の病気が発見されても必要最小限の治療で済ますことができるのです。
いかがでしたか?
治療が終わっても定期的なメインテナンスが必要な理由がお分かりいただけましたでしょうか。
再発してから歯科医院に行くのではまた治療に長い時間がかかってしまいます。そうなってしまうと、とてももったいないのでぜひ定期的にメインテナンスを受けられてくださいね。
定期メインテナンスについて気になる方はお気軽にゲン歯科クリニック( TEL:092-471-0110 )までご連絡ください。
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