皆さんは歯科医で「PMTC」なるものを勧められたことがありますか?
PMTCとは「プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング」の略称で、歯科医師、歯科衛生士といった歯のプロが専門の器具や研磨ペーストを用いて、ご家庭での歯磨きだけでは落とせない歯垢(プラーク)や歯石を除去する処置です。
前回の記事で出てきた「バイオフィルム」もこのPMTCで除去することができます。
今回はこのPMTCでどんなことを行うのか、順を追って説明します。
PMTCで行われる内容とは
- STEP1プラークの染め出し
染め出し液でプラークを染め出します。(電動歯ブラシのCMなどで見かける、磨き残しのところが赤く染まる、あのイメージを頭に浮かべてもらえればと思います。)
染め出したあと、一緒にお口の状態を確認し、ホームケアについて指導も行います。 - STEP2研磨ペーストの塗布
歯に研磨ペーストを塗布します。
フッ素入りペーストは、歯のエナメル質を傷つけずにプラークを落とし、同時に歯を強くします。 - STEP3清掃・研磨
ホームケアでは落とせないプラークを専用の器具で徹底的に除去します。
- STEP4歯面と歯周ポケットの洗浄
お口の中に残った研磨ペーストを洗い流します。器具と洗浄液を使って歯面や歯周ポケットも洗います。
- STEP5フッ素の塗布
仕上げにフッ素を歯面に塗布します。
フッ素は歯質を強化し、むし歯や知覚過敏を予防します。
※上記の手順は一例です。患者さんの口腔内の状況などによって手順や方法などを変えていることもあります。

PMTCを受けたら歯の黄ばみも取れますか?

歯の黄ばみの原因は様々です。従来の歯質が黄色い方、エナメル質が薄くなり、象牙質が色濃くでて黄色く見える方、着色の強い飲食物やタバコで黄ばんでいる方、などです。
飲食物やタバコなどによる黄ばみは、特殊な研磨剤や高圧洗浄機のような機械を使用することで、ある程度落とすことができます。
色の濃い飲食物を摂取したあとは水を含ませたり歯磨きを早めにするなどして定着を防ぐことも大切です。また、着色がつきにくくなる歯磨剤などを活用すると、黄ばみの予防にもつながりますよ。
いかがでしたか?
歯科医院で定期的にPMTCを受けると、プラークが付きにくくなって歯肉の炎症が改善され、むし歯も予防できます。
PMTCなど歯のクリーニングについて気になる方はお気軽にゲン歯科クリニック( TEL:092-471-0110 )までご連絡ください
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